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【ケンズ皮腹もとい河原のサド屁の路!】

 MIGHTYの皆さんこんにちわ!ケンズの河原です。 サドの疲れは抜けましたでしょうか?

「第8回日本ロングディスタンストライアスロン選手権佐渡大会」の報告をさせて頂きます!

■概要
日時 平成16年9月5日(日)
会場 新潟県佐渡市一帯
環境 天候:曇り時々雨、風速4.0m/sec.南東の風 最高気温21.6℃ 水温24.5℃
結果 2位(4時間36分07秒)




■スイム 2km(0:29:44 ラップ3位)
 今年度は海面も水温もともに安定し、ウェット着用が禁止となりました。曇天のた め、ゴーグルはクリアレンズにミラー加工した物を選択(スワンズの超速)。 選手権出場選手紹介後、スタート位置を選ぶ。チームメイトの中本選手の左に陣取り (これは河原が右呼吸の度にマークする相手の位置を確認するため。ヘッドアップの 回数を削減できる)、スタートの合図を待つ。24℃の水温も、止まっていると身体が 震えてくる。深呼吸して、身体の震えを止めるよう心掛ける。  6:45、フラッグが振られスイムスタート。スタート位置から第1ブイにかけてほぼ 全員が並行に泳ぎ、大きなバトルも無く徐々に集団が縦長となる。昨年のユニバーシ アード代表でテイケイ練習生の三木選手が先頭をリード。今年の宮古島でも小原さん と同位置でスイムを上がった若手注目株だ。ケンズ中本選手、ベルマーレ益田選手と 私の3名で2位集団を形成し追撃。途中でクラゲが河原の顔面を命中。眉間にバシンと 来る!おまけとばかり続けざまに胸と右腕まで刺されたが、逆にアドレナリンが出て 気分が高揚してくる。やはり私はMなのであろうか?  そして第2ブイを曲がりAタイプの選手たちと合流。Aタイプ泳者集団の追い抜きで マークする両選手を見失わないよう気をつけ、そのまま3名が団子状態でスイムフィ ニッシュ。トップの三木選手とは1分差であった。

 (皮腹寸評)佐渡はブイの視認性も高く、距離表示も明確で非常に泳ぎやすいスイムコースで す。例年、真野湾の海面はとても穏やかで、沖もプールの様に静かで泳ぎやすいで す。OWSに苦手意識を持っている方も安心して参加出来ます!ただしバトルが回避で きればの話?一般の部は参加人数も多いので、実際はどうなのでしょうか?

■バイク 105km(2:56:07 ラップ5位)
 トランジションで益田選手に先行し、バイクスタート後5km付近で三木選手をパス しトップに浮上。視界に白バイが入り、気分は最高、まさにトライアスリート冥利に 尽きる! やがて農道に入った陸橋の登りで追い上げてきた選手権3連覇中の松丸選手と中本選 手に追いつかれ、じわじわと離される。その後、三木選手と益田選手との3名のパッ クで走行。やがて両津港を過ぎた辺りで日本食研の須藤選手、元Grad5の飯田選手、 栃木県連合の田村選手らに追いつかれ、6名のパックを形成。
 徐々に雨脚が強くなり、路面状況や車間距離に注意して走行する。サングラスのレ ンズはゴールドミラーで視界が暗い。トンネルや木陰など暗くなる箇所ではサングラ スを鼻先までずらして視界を確保。雨のため気温は上がらず、それ程水を飲まなくて も走れる。逆に身体が少し冷えてきて、トイレが近くなるのを感じる。補給もロング ボトルに入れたゼリー飲料&エネルゲンのブレンドが効いているのか、空腹感やエネ ルギー切れも覚えない。スーパーで見つけた一口ういろうや宿のおばちゃんから頂い た梅干は結局口をつけず。
 小木手前の羽生港を過ぎた辺りで須藤選手がペースアップ。必死に追随し、2人が 抜け出す形となる。互いに抜きつ抜かれつ走る。バイク山岳勝負は苦しいが面白い! ここでワイズの大塚さんやヴェルディの山倉和彦さん(足にギプス姿なのに、こんな ところに!)など大勢の方から応援を受け、小木の坂を突破。やっとの下りに入り用 を足そうとするが、ウェットな路面で下りコーナーが続き、急な所ではスピードが 70km/h近く出るのでこんな状態では落着いて用が足せない!結局ガマンしていく事 に。
 下り終わり、最後の平坦な10kmの海岸線に入ると予想以上に足に来ていたのかス ピードが伸びない。軽めのギアに落とし回転のピッチを上げつつ、補給をしっかり摂 りながらランへの移行を意識する。
 佐和田商店街の手前でランに入った松丸選手とすれ違う。足取りも快調そうだ。ト ランジション手前で中本選手を確認し、差は16秒。予想以上に距離が離れておらず驚 いた。Kappaキャップを被り、手にはカブーム(エナジージェル)を入れたフラスク を握り締めてランに飛び出した。

 (皮腹寸評)Bや選手権のバイクコース(小佐渡)は、 概ね走りやすいコースです。80km地点の 小木が勝負のポイントになり、意外と下り終わってからの平地で足が思うように動か なくなります。ここでの粘りが攻略のカギかもしれません。  エイドではボトルを受け取る際、充分スピードを落としましょう。この際、前方も しっかり確認していないと、前に衝突して落車する危険もあります。

■ラン 20km(1:10:16 ラップ1位)
 前を行く松丸選手との差が6分空いていると知ったが、行ける所まで追い込もうと 決意しスタートを切った。アテネ五輪の女子トライアスロンでは、優勝確実と思われ ていたロレッタ・ハロップ選手を約3分後にランスタートしたケイト・アレン選手が 逆転し、私達を驚かせた。同じ事を起こすのも夢ではない!と気合を入れるが先ずは トイレ。
 佐和田商店街を抜けた所で先行する中本選手に追いつく。その後5km地点の八幡館 のエイドまで、中本選手、須藤選手と河原3名固まってのランニングとなった。八幡 館を左折し、橋に掛けての上り坂で揺さぶりをかけ、須藤選手と中本選手を引き離す 事に成功。後ろを振り返ると相手に苦しい事が悟られるため、そのまま飛ばす。前を 走る松丸選手を何処まで差を詰めるかを目標に、最後まで諦めずに追い続ける。しか し最後まで松丸選手の後姿を認める事なく、3分20秒差の2位でフィニッシュ。
 松丸選手もランを1時間13分で20kmをカバーしている。確実に強くなっている!完 敗であった。4連覇を達成した松丸選手の強さに感服すると同時に、自分の力がまだ 及ばない事を痛感した。この気持ちをバネに、また一からトレーニングを積んで参り ます。

 (皮腹寸評)ランコースも田んぼの中を走る走りやすいコースです。 今年はコースが短縮され、 片道10kmの折り返しとなります。選手とすれ違えるので、集中力を保ちやすいコース です。

■まとめ
今回もバイクパートでの力量の差がそのまま結果に反映されました。松丸選手とのバ イクラップ差は昨年13分、今年は8分。最も競技時間が長いバイクで追い込んだ走り が出来なければ上位は狙えません。宮古島やアイアンマンJAPANでも世界との実力差 を嫌と言うほど痛感しました。まだトレーニングの成果が実を結ぶに至らず、反省を どう次のレースに活かすかを整理し、試行錯誤しながら向上できるよう努力します。

 最後になりましたが、今回の大会出場に関しましての様々なご厚情とご支援を賜っ た皆様にこの場を借りて深謝致します。誠に有難うございました。今回目標としてい た日本選手権獲得は達成する事がする事が出来ませんでしたが、絶えず上を目指し精 進します。様々なレースに出場し、より多くの経験を積みたいと思います。気持ちを リセットし、常に1人の挑戦者としてのスタンスを忘れずまた一から再スタートしま す。
 今年の残す目標レースは、10月の日本選手権東京港大会です。ここで良いレースを して大会を盛り上げられる様、頑張って参ります。今後ともよろしくお願い致します!

( Report by 皮腹、もとい河原勇人 )

  • このレポートはチームKEN'S河原選手本人の許可を得て掲載されています。
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