大手町ビル4Fの一番窓際で地震を受けました。 大手町ビルは、地下に5本の地下鉄が入り込んでいるし、低層ビルなので、他の高層ビルに先駆けて倒壊する事は先ずないと思うのですが、それでも窓のサッシあたりがギシギシと音を立てていたので恐怖を感じました。 隣の建設中のビルの屋上では、3機のクレーンがまるで駒のようにグルグルと回転しており、何時支柱が折れて落下するのか…ドキドキして窓から眺めていました。 そんな中でも、PCモニターに向かって一心不乱に仕事をしている人間が複数いたので魂消ました。幾ら頑丈なビルでも、こんな状況下で定時まで強制的に居残りさせれば、女性社員の中には陽が暮れた中を徒歩で帰宅するモノも出てくるだろうし…社内でもなかなか決断出来ずに、各個人の判断に任せられたようでした。 社内から見える山手線は、陸橋の上で止まったまま。ビルの谷間の広場には人があふれ、ドカヘル被って避難袋を背負った男女が歩道を埋め尽くしていました。 それでもなお仕事に没頭している者がいて…彼、彼女らは完全に仕事中毒で正常な感覚が麻痺しているとしか思えませんでした。 「どうせ電車が止まって帰れないんだし…」と腹を括るにしても、余りにも平然とし過ぎており、この反応にも少なからず恐怖を覚えました。
この地震で、何を教訓としてどう変わるのか、をしっかり見届けたいと思います。 帰路、靴屋には「歩けない靴」を履いている女性客であふれ、自転車屋にはカネに糸目をつけない若者が列をなしていました。 「みんな、この経験で目を覚ませ!」と思いましたね。
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